自然な回復力を引き出すセラピー

かわせカイロプラクティックでは、手技療法・栄養療法・心理療法・エネルギー療法など、多様なセラピーを組み合わせ、からだ全体をひとつとしてとらえるホリスティックなアプローチを大切にしています。当院が特に重視しているのは、症状そのものを単に「治す」ことではなく、誰もが本来備えている自然な回復力に働きかけることです。その力こそが、古代ギリシャ語で“Physis(ピュシス)”と呼ばれる、健康的な状態へと戻ろうとする生命のはたらきです。当院では、このPhysisを最大限に引き出すサポートを通して、心身がより自然で健やかな流れを取り戻せるようお手伝いしています。
ホリスティックにアプローチする最先端の自然療法
フィシオエナジェティック®は、オステオパシー医師であるラファエル・ヴァン・アッシェ先生によって開発された、ヨーロッパ発祥の自然療法です。この療法の大きな特徴は、人間を「部分」ではなく「全体」としてとらえるホリスティックな視点にあります。身体の不調は単一の原因だけでなく、構造的な歪み、栄養の不足や偏り、心の状態、そしてエネルギー的なバランスの乱れなど、複数の要素が絡み合って現れることがあります。フィシオエナジェティック®では、こうした多層的な要因を明らかにするために、手技療法・栄養療法・心理療法・エネルギー療法といった多彩な方法を組み合わせてアプローチしていきます。

その中心的な検査法となるのが「ARテスト」と呼ばれる特殊なキネシオロジーテストです。ARテストでは、腕の長さの変化として現れる体の反応を読み取ります。他のキネシオロジーテストは、筋肉のわずかな強弱を感じ取るため、セラピストの先入観や感覚の違いに左右されやすいという課題があります。しかしARテストは反応が明確に出るため、結果を客観的に捉えやすく、高い信頼性をもって評価できるのが特徴です。そのため、経験豊富なセラピストに限らず、比較的安定した検査を行うことが可能になります。

また、フィシオエナジェティック®では、セラピーを施す順序・優先順位・タイミングをとても大切にしています。そして玉ねぎの皮を剥いていくように、表面の問題(=先に取り組むべき問題)から施してゆきます。間違って最深部の問題(一番最後に取り組むべき問題)から手を付けた場合は、効果が無いばかりか調子が悪くなったりします。
ですから、フィシオエナジェティック®では、見つけた問題に対して「先にすべき問題か?」という確認をARテストで必ず行います。また、初回から全ての原因が判明する訳ではありません。何回も通って表面の問題を解決してから深層の問題が出てくる事が多いです。
このように、フィシオエナジェティック®は「からだ」と「こころ」の両面を統合的に扱うことができる点に大きな価値があります。単に症状を取り除くのではなく、その人が本来もっている自然治癒力を引き出すことを目的としているため、慢性的な不調や原因がはっきりしない不定愁訴などにも応用されることが多いのです。
ARテストで導く栄養療法
サプリメントを「なんとなく体によさそうだから」と自己判断で飲んでいる方は少なくありません。健康に関する情報は今や書籍やインターネットにあふれており、紹介されている成分を見て「良さそうだ」と感じたものを取り入れるケースもよくあります。また、栄養療法を行っている施設の中には、ほぼ全員に糖質制限やグルテンフリー・カゼインフリーを課したり、鉄やプロテインを一律に勧めたりと、個体差を考慮しない画一的な指導をしているところも少なくないようです。
しかし、体質やその時々の体の状態は一人ひとり異なります。同じサプリメントでも効果が出やすい人とそうでない人がいたり、場合によってはかえって体に負担をかけてしまうこともあります。そのため、栄養療法を行う際には、「必ず検査を行いながら進める」というプロセスが非常に大切です。

当院では、食品やサプリメントをアンプルに入れたものや、そのエネルギー情報(波動)を転写したアンプルを多数用意し、これらを使ってARテストで体の反応を確認していきます。ARテストでは、栄養素の過不足、腸内環境、カンジダ、重金属や化学物質の蓄積、活性酸素、細胞膜やミトコンドリアの状態といった基本的な項目から、ホルモン、神経伝達物質、サイトカイン、メチル化の状態まで幅広く調べることができます。※ただし医学的検査ではない点はご理解ください。
この検査を通じて、その方に今必要な栄養素やサプリメントを選定することができ、さらに食事内容についても具体的なアドバイスが可能になります。単なる知識や流行に頼るのではなく、自身の体が「これを必要としている」と教えてくれるものを取り入れることで、無駄を省きつつ、より効果的な栄養サポートが実現できるのです。
身体感覚を使って自律神経を調整するソマティック・エクスペリエンシング®

私たちの体は、強いストレスだけでなく、日常的な小さなストレスの積み重ねや、休む間もなく続く緊張状態によっても、自律神経の調節不全をおこしてしまうことがあります。その結果、神経系が過覚醒になり緊張して落ち着けなくなったり、逆に低覚醒の状態に傾いて無気力や疲労感が抜けない、といった不調が現れます。
かわせカイロプラクティックでは、そのような方々に対してソマティック・エクスペリエンシング®(Somatic Experiencing®, SE)のプラクティショナーによるセッションを行っています。ソマティック・エクスペリエンシング®は、アメリカのピーター・ラヴィーン博士によって開発された方法です。従来のように対話に重きを置き、考え方や感情にアプローチするセラピーとは異なり、今この瞬間におきている自律神経の反応を「身体で感じる」ことで自律神経の調整不全を少しずつゆっくりと改善させます。
さらに当院では、ARテストを使って自律神経の状態、特に神経系の覚醒度を確認しながらセッションを進めていきます。なので「身体感覚がわからない」という方や、子供のように身体感覚を言語化する事が難しいケースであってもセッションを効率よく進める事ができます。
自己調整力を取り戻し通院を終えられた方々の歩み
- 乾癬と関節リウマチ─ 身体が少しずつ自由を取り戻すまで
難病に指定されている乾癬と関節リウマチで、「半分寝たきりのような非常に重い状態」だった方の症例です。 通いはじめの頃は、皮膚がボロボロと剥がれ落ちる落屑(らくせつ)がひどく、ベッドの周りが粉でいっぱいになるほどでした。ま […] - 化学物質化過敏症 ─ 安心感を取り戻し、再発なく過ごせるようになるまで今回は、自宅の近所の土地に除草剤を撒かれてから化学物質過敏症が発症した方がすっかり良くなるまでの取り組みについてお話します。私の所に最初に来院された時の症状としては、農薬、柔軟剤、洗剤、印刷物のインクなどによって、鼻水、 […]
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体臭(PATM)のお悩みで通ってくださっていた方から、とても嬉しいお葉書をいただきました。 この方は北海道から毎回飛行機で通院されており、遠方にもかかわらず、長い期間にわたって本当に熱心に取り組まれていました。 セッショ […] - 過食嘔吐(摂食障害) ― 栄養と身体感覚から整えていった回復記録過食嘔吐でお悩みだった方が、継続的に通われ、現在は症状がまったく出なくなりました。もう数ヶ月間、一度も過食嘔吐をしておらず、再発の気配もありません。心身ともに落ち着き、以前よりも明るく、生き生きとした日常を過ごされていま […]
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- 足の腫れと痛みに悩まされた女性のケース:有害金属の影響とデトックスの効果
今回は、5〜6年前から両足の腫れと強い痛みに悩まされていた患者さんの症例をご紹介します。 病院ではリウマチや静脈瘤の検査を受けても異常が見つからず、「滑液包炎(かつえきほうえん)」と診断されていました。服が少し擦れるだけ […]
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