上手に気分転換が出来るようになるには

※写真は「尾山耕地」という所で、絶滅危惧種の昆虫が10数種類発見されている貴重な水田地帯です。私がこの辺りを歩いた時に撮影しました。

自然を感じたり身体を動かしたりして気分転換してますか?

気分転換が上手に出来るようなる事はメンタルヘルス向上にとても重要です。

特に精神的健康度が低い人ほど気分転換が出来ていません。

しかし、精神的健康度が低い人の中には

気分転換できない→メンタルヘルス悪化→さらに気分転換できない

・・・という悪いループが出来上がっていて、改善が困難な人もいます。

その代わり、過食やアルコール依存など不健康な事で気分転換?している人もいます。

さて、こんな場合どうすればよいのでしょうか?

一番重要な事は「少しずつゆっくりと変化させる」という事です。

なぜなら、私達の自律神経系は良い刺激を与えたとしても、その刺激が大きすぎたり、高頻度で刺激すると、その変化にビックリして、不都合ながらも慣れ親しんだ元の状態に戻ろうとする性質があるからです。

例えば、外に出て散歩してみるという簡単な事でも、毎日1時間散歩すると、一回の刺激量も大きく、頻度も多すぎる人もいるかもしれません。また普段全く自然を感じていない人が、いきなり完全な大自然の雰囲気を感じるだけでも非常に強すぎる刺激になる人もいるかもしれません。

なので、最初は見慣れた所で10分位の散歩を週一回の頻度でやってみるなど、「小さく変化させる」「ゆっくり変化させる」事を意識して、自律神経系がびっくりしないよう注意するのです。そしてそこからだんだん、一回の刺激量と頻度を増やすと良いでしょう。

気分転換をノルマとして無理にする必要はありません。しかし、どんなに気分転換が下手な人でも、たまに「やってみようかな?」という一瞬があると思います。その時に、ほんの少しだけ気分転換してみて、自律神経を小さく刺激すれば良いのです。

お勧めの気分転換

 

■散歩

代表的な気分転換方法ですよね。

■自然を感じる

自然の中にいると五感を使って落ち着く能力がアップします。特に視覚・聴覚・皮膚感覚を使って落ち着けるようになります。

■バランストレーニング

バランスディスクなどを使ってとても簡単なバランストレーニングをすると、前庭覚や固有覚が発達し、落ち着く能力がアップします。ヨガの「木のポーズ」なども良いでしょう。そうすると、トラウマに安全に取り組むために絶対に必要な「グラウンディング(地に足が付いている感覚)」がしっかり出来るようになります。

■リズムトレーニング

リズム感覚を育てる事もメンタルヘルスに役立ちます。一定のリズムで手足を動かして歩くだけでもいいし、メトロノーム(スマホのアプリにもあります)を使って手拍子するのもいいです。

■簡単な筋トレやストレッチ

身体の感覚(特に筋肉)に意識を集中して「何も考えない」という時間を作る事はメンタルヘルスにとても役立ちます。

■その他

料理や掃除などの家事。ペットを可愛がる。芸術。