食欲不振・低体重に対するアプローチ


当院ではフィシオエナジェティック®によって症状の原因を調べています。フィシオエナジェティック®では、腕の長さの変化となって現れる体の反応を読み取りながら治療を進めていきます。これをARテスト(腕長反射)と言います。

※当院では医師のような病気の診断や医療行為はできません。フィシオエナジェティック®はあくまで代替療法であり、現代医学で認められていない事をご了承下さい。


食欲が無い、あるいは食欲はあるけど食べると胃が気持ち悪くなって食べられない。そのような状態を放置していると、慢性的な低栄養・低エネルギーにより、慢性疲労症候群、起立性調節障害、うつ、不妊症、フレイル(骨や筋肉が弱くなり要介護の前段階の状態)、易感染性(感染しやすい状態)などを引き起こします。

低体重かどうかは身長と体重から算出するBMI指数により客観的に判定する事ができます。18.5未満が低体重ですが、理想は22です。健康のためには最低20は必要です。

WHOによるBMI判定基準

16未満 →痩せすぎ
17未満 →痩せ
18.5未満 →痩せ気味
18.5以上~25未満 →普通
BMIは以下のサイトなどから簡単に計算できます
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732

食欲がない原因として以下のような事が考えられます。これらをARテストで検査しながら、必要な栄養療法や心理療法などを行います。

  • 炎症やストレスによる機能性ディスペプシア
  • ヒスタミン過剰体質
  • 胆汁分泌不足 / コレシストキニン(消化管ホルモン)

食欲不振を改善するポイント / このページの要点

食欲不振の原因には様々あるが、このページでは機能性ディスペプシア、ヒスタミン、コレシストキニンに絞って解説する。

機能性ディスペプシアでは食べ物を食べても胃が拡張しなかったり、胃から十二指腸に食べ物を排出するスピードが遅くなったり、胃の知覚過敏を生じたりする。機能性ディスペプシアの原因は主にストレスと炎症であるので心理療法と栄養療法が必要である。炎症を鎮めるためには栄養療法の基本的な的な事を行う事が重要である。。具体的には、水分と電解質の補給(細胞の健全な働きに必須)、酸化ストレス対策、解毒、細胞膜の修復、炎症、リーキーガット、腸内細菌など腸内環境の改善、消化を良くする(胃酸・消化酵素・胆汁などの分泌)など。メチル化は栄養療法の基本的な事ができてから取り組む。

ヒスタミンは満腹中枢を刺激し食欲を低下させる。また胃酸の分泌を刺激し胸焼けを生じさせたり、嘔吐中枢を刺激し吐き気を生じさせる作用もある。ヒスタミンを分解する酵素にはDAO(ジアミンオキシダーゼ)とHNMT(ヒスタミンNメチル基転移酵素)の2つがある。DAOは健全な腸粘膜の細胞から分泌されるので腸内環境を良くするアプローチをする。HNMTによってヒスタミンの分解を促進するためにはメチル化のアプローチが必要である。メチル化のアプローチは栄養療法の基本的な事に取り組んでから行う事が重要である。メチル化に必要な栄養素は、メチオニン、亜鉛、メチルコバラミン(ビタミンB12の活性化型)、食事性の葉酸またはメチルコバラミン(葉酸の活性化型)、ベタイン(=トリメチルグリシン)、P5P(ビタミンB6の活性化型)などがある。

コレシストキニンは満腹中枢を刺激し食欲を抑制する働きがあるホルモンである。コレシストキニンは膵酵素や胆汁の分泌を刺激して脂肪やタンパク質の消化を促しながら、消化能力を超えた量の食べ物が一気に胃から十二指腸に送り込まれないようにするために、胃排出(胃から十二指腸へ食べ物を排出する事)のスピードを遅くする働きもある。コレシストキニンによる食欲抑制を解除するためには膵酵素や胆汁の分泌を良くする。特に胆汁の分泌を良くする事がポイントであろう。胆汁の分泌をよくするサプリメントにはホスファチジルコリン、ウルソデオキシコール酸、タンデリオン、シリマリンなどがある。

能性ディスペプシアと過剰なヒスタミンにはストレスケアが重要である。大きなストレスがかかっている人の場合、真っ先に取り組むべき事は、ストレスを減らし、休養する時間と安心・安全を確保する事である。例えば、仕事が忙しすぎる、介護疲れ、育児疲れ、パワハラなど、あまりにも大きすぎるストレスが降り掛かっている場合は、休職する、退職する、職場の移動をお願いする、他の人に介護や育児を頼むなどするなど。心理療法では、まずストレスのない状態ではしっかり落ち着けるようにする。それができてから身体志向のトラウマセラピーを開始する(考え方や感情にアプローチする従来の心理療法だけではあまり効果がない)。トラウマセラピーは回数をかなりかけて非常にゆっくり取り組む必要がある。短期間でやろうとすればするほど逆効果になる。スロー・イズ・ファスト(ゆっくりやるのが早い)が大切だという事をしっかり理解しておく。

機能性ディスペプシアのアプローチ

胃の痛みや胃もたれ、食後の膨満感、不快感があるのに、内視鏡検査などでもガンや潰瘍といった異常が見られない場合、機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)かもしれません。健康診断受診者の約15%、上腹部症状による医療機関受診者の約50%が機能性ディスペプシアと診断されるほどありふれた病気だそうです。

※機能性ディスペプシアを疑う前に、まず病院に行ってちゃんと検査して、胃十二指腸潰瘍・胃がん・慢性胃炎・ピロリ菌・EBウイルスなどではない事をはっきりさせておく事が重要です。そのような場合、病院でも機能性ディスペプシアと診断されるかもしれません。

健康な人は食事をすると胃の上部を拡張して食べ物を貯められるようにします。空腹時は40~60mlだった容積は食事をすると1~2リットルまで拡張します。このような胃の拡張機能を専門用語で「胃適応性弛緩」と言います。また胃から十二指腸へ食べ物を排出するスピードも適度に調節さています。このような機能を専門用語で「胃排出」と言います。

機能性ディスペプシアの人は、胃適応性弛緩に問題があり、食事をしても胃の上部が拡張しないため、少食にしないと膨満感で苦しくなったり、ムカムカして気持ち悪くなります。また胃から十二指腸へ食べ物を排出するスピード(胃排出能))も通常より遅いため胃の中に食べ物が滞留する時間が長くなる事も関係しています。さらに胃が知覚過敏の状態に陥っていることで正常な胃酸分泌でも灼熱感、痛みやなど引き起こします。(逆流性食道炎の症状と同じですね)

ストレスと炎症が主な原因

機能性ディスペプシアの大きな原因はストレスと炎症です。ストレスや炎症があると脳の視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が出て下垂体を刺激します。刺激された下垂体は副腎皮質を刺激します。このようにして抗ストレス作用や抗炎症作用があるコルチゾールの分泌を刺激しています。

しかし、CRHは副腎皮質ホルモンの分泌に関与しているだけではありません。迷走神経を介して胃や十二指腸といった上部消化管運動を抑制しているのです(専門用語でCRH2型受容体というのが関係しています)。そのため機能性ディスペプシアとなります。また、CRHは下部消化管運動(結腸)を亢進させます(専門用語でCRH1型受容体というのが関係しています)。それが過敏症腸症候群の原因となります。


また食欲を抑制するホルモンに脂肪細胞が分泌するレプチンがあります。通常、痩せて脂肪細胞が小さくなるとレプチンの分泌が低下し食欲が出てきますが、炎症があるとレプチン様シグナルというのが増加するため食欲が抑制され、「食べたくても食べられない」という状態になります。


機能性ディスペプシアの栄養療法

栄養療法においては基本的な事からスタートする事が大切です。具体的には、水分と電解質の補給(細胞の健全な働きに必須)、酸化ストレス対策、解毒、細胞膜の修復、炎症、リーキーガット、腸内細菌など腸内環境の改善、消化を良くする(胃酸・消化酵素・胆汁などの分泌)などです。特に慢性炎症は活性酸素、リーキーガット(腸漏れ)、腸内細菌異常が原因となっています。これらをARテストで検査し必要なサプリメントを選択します。

炎症がある時に悪化する可能性があるサプリメントは、鉄、葉酸、ビタミンB12などです。鉄は活性酸素対策をせずに摂取するとヒドロキシラジカルというより強力な活性酸素が増加し、炎症を悪化させます。葉酸とビタミンB12は細胞分裂を促す栄養素ですが、慢性炎症の状態で摂取すると細胞の状態の悪い、出来損ないの細胞が増加してしまいます。それが極端に現れた病気がリウマチや癌です。

機能性ディスペプシアの心理療法

(1)心理療法において真っ先に取り組むべき課題は、ストレスを減らし、休養する時間を増やす事です。これをせずに栄養療法に取り組んでもあまり効果はないでしょう。具体的には、仕事が忙しすぎる、介護疲れ、育児疲れ、パワハラなど、あまりにも大きすぎるストレスが降り掛かっている場合は、休職する、退職する、職場の移動をお願いする、他の人に介護や育児を頼むなどしてストレスを減らす必要があります。

(2)機能性ディスペプシアの人の中には思い当たるストレスが無いという人もいます。そのような人の場合、ストレスらしいストレスが何も無くてもしっかり落ち着く事ができず、例え安心・安全な状況でも、自律神経はリラックスモードではなく、サバイバルモードになっています。そして、通常は自律神経の調節不全を引き起こす事がない日常の小さな刺激にも自律神経は反応してしまうのです。そのような人の場合まず最初に取り組むべき課題は、安心・安全な状況においては、落ち着いた身体感覚をしっかり感じられるようにする心理療法から開始します。同時に、自然を感じたり、軽い運動や散歩などをして気分転換を上手にできるように少しずつ変化させてゆきます。

(3)ストレスがない状況では安心・安全を感じてしっかりと落ち着けるようになったら次第にトラウマに取り組み始めます。例えば、受験の事や人間関係や将来の事を考えるだけで自律神経の調節不全を起こし、心臓がドキドキするとか上半身がこわばってくるなどの落ち着かない身体感覚が出てきます。その落ち着かない身体感覚こそがトラウマの記憶です。

トラウマセラピーでは「タイトレーション」や「ペンデュレーション」というテクニックを使って非常に安全に取り組みます。「タイトレーション」とは、巨大なエネルギーをもったトラウマを小さく切り崩して、扱いやすい大きさにして取り組む方法です。「ペンデュレーション」は、トラウマに意識を釘付けにするのではなく、安心・安全を感じられるもの(リソースといいます)にも意識を向けながら、同時にトラウマにも意識(=好奇心)を向ける方法です。この2つのテクニックによってトラウマがもつエネルギーをリソースで包み込むようにする事ができ、トラウマに圧倒される事なく安全に取り組む事ができます。

私の心理療法は主に身体感覚にアプローチする方法です。これは考え方を変えるとか、感情をしっかり感じきるといった従来の方法より安全で効果的な方法です。

ヒスタミン過剰体質へのアプローチ

ヒスタミンは満腹中枢を刺激し食欲を低下させる働きがあります。胃酸の分泌を刺激し胸焼けを生じさせたり、嘔吐中枢を刺激し吐き気を生じさせる作用もあります。よってヒスタミン過剰体質を改善する事によって食欲が出るようになったり、胸焼けや吐き気を抑える事ができる可能性があります。実際に、胃薬や吐き気止めの薬に抗ヒスタミン作用のある薬が使われていますし、抗ヒスタミン作用のある抗精神病薬を服用する事で食欲が出る人もいます。

過剰なヒスタミンのその他の症状として、かゆみ・湿疹・花粉症などのアレルギー症状、乗り物酔い、片頭痛、不眠、下痢、悪阻(つわり)、耳鳴り、喘息/運動誘発性喘息などがあります。食欲不振の人がこのような症状を併せ持っている事が多いのにはヒスタミンが関係しています。

ヒスタミンを分解する酵素にはDAO(ジアミンオキシダーゼ)とHNMT(ヒスタミンNメチル基転移酵素)の2つがあります。それぞれ作用する場所が違っていて、DAOは腸管から吸収される前の細胞外のヒスタミンを分解し、HNMTは細胞内に取り込まれた後のヒスタミンに作用します。

DAO(ジアミンオキシダーゼ)によるヒスタミンの分解を促進させる

DAOは健全な腸粘膜の細胞から分泌されるので腸内環境を良くするアプローチが必要になります。リーキーガットや腸内細菌異常を調べて必要があればサプリメンテーションするとDAOの分泌が良くなります。またDAOの分泌が悪い人はヒスタミンの多い食品を控えると改善する事もあります。ただしストイックに控え過ぎるとさらに痩せてしまうので程々に控える事がポイントです。遺伝的にDAOの活性が低い人もいます。その場合はヒスタミンが豊富な食材を控える事に加えて、DAOの活性に必要な銅とカルシウムを摂取したり、DAOそのもののサプリメントやケルセチンを使うと良いかもしれません。

ヒスタミンが多い食品

赤身魚(マグロ、カツオ、イワシ、ブリ、サンマ、サバなど)及びそれらの加工品(干物、缶詰など)、アルコール(特に赤ワイン)、チーズ(特に熟成したナチュラルチーズ)、ボーンブロス、チョコレート、柑橘系の果物やジュース(ただし、レモンはほとんどの人に耐性があります)、サラミ、一部のソーセージ、コンビーフ、ドライフルーツ、発酵食品、トマト、ほうれん草、酢など

メチル化によるヒスタミンの分解を促進させる

細胞内に存在するヒスタミンはメチル化によって分解されますので、メチル化が不足している低メチル化の状態ではヒスタミンが過剰になります。

すべての症状に共通する事なのですが、メチル化に取り組む前に栄養療法の基本的な事からスタートする事が大切です。具体的には、水分と電解質の補給(細胞の健全な働きに必須)、酸化ストレス対策、解毒、細胞膜の修復、炎症、ミトコンドリアの活性化、リーキーガット、腸内細菌など腸内環境の改善、消化を良くする(胃酸・消化酵素・胆汁などの分泌)などです。メチル化はこれらができてから取り組む必要があります。これらの対策を先せずメチル化に取り組んでも効果がありません。

メチル化に必要な事は、食事中のタンパク質から取り入れたメチオニンが、メチオニン→SAMe→SAH→ホモシステイン→メチオニンと代謝しながらサイクルしていく事です。このサイクルの事をメチル化サイクル(メチレーションサイクル)といいます。メチル化とは、このサイクルの途中にあるSAMeに含まれるメチル基を使った化学反応です。このサイクルが滞るとメチル化も停滞してしまいます

このメチル化サイクルを順調に回転させるために必要な栄養素は以下の通りです。じゃ、これらのサプリメントを全部とればいいかというと違います。人によって必要なサプリメントは違ってきますので、私の場合はARテストでその人に必要なサプリメントを選んでいます。

  • メチオニン
  • 亜鉛
  • メチルコバラミン(ビタミンB12の活性化型)
  • 食事性の葉酸またはメチルコバラミン(葉酸の活性化型)
  • ベタイン(=トリメチルグリシン)
  • P5P(ビタミンB6の活性化型)

メチル化はヒスタミンを分解するだけでなく、過剰なストレスホルモンを分解したり、エストロゲンを分解する働きもあるので、ストレスフルな人やエストロゲン過剰体質の女性はメチル化の仕事量が増大する事によりヒスタミンの分解が低下します。よってストレスを低減したり心理療法を受ける事やエストロゲン過剰体質を改善するDIMなどのサプリメントが必要な人もいます。

コレシストキニンへのアプローチ

コレシストキニンは満腹中枢を刺激し食欲を抑制する働きがあるホルモンです。主に消化に時間がかかる脂肪やタンパク質を食べた時に小腸から分泌されます。コレシストキニンは膵酵素や胆汁の分泌を刺激して脂肪やタンパク質の消化を促しながら、消化能力を超えた量の食べ物が一気に胃から十二指腸に送り込まれないようにするために、胃排出(胃から十二指腸へ食べ物を排出する事)のスピードを遅くする働きもあります。

もし消化力が悪いために未消化の食べ物が腸内に小腸に長く留まっていると、コレシストキニンの分泌も続きます。その間は満腹中枢が刺激され、胃排出も抑制されたままになるので、食欲が無くなったり胃もたれをおこします。またコレシストキニンには噴門(胃の入り口)を開く作用もあるので、胃食道逆流症(GERD)の原因にもなります。プロテインを飲むと胃が苦しくなるから飲みたくないという訴えをよく聞きますが、恐らくこれもコレシストキニンの働きによるものでしょう。

コレシストキニンによる食欲抑制を解除するには、膵酵素や胆汁の分泌を良くする事です。膵酵素のサプリメントを飲むことにより解決する人もいますが、解決しない人は胆汁の分泌に問題があるのでしょう。

胆汁の分泌が悪い人のサイン

  • 胆汁にはコレストロールの排泄作用があるため、胆汁の分泌が悪いと痩せているのにLDLコレステロール値が高くなる事があります。
  • 胆汁には便を柔らかくしたり腸の蠕動運動を高めて便通を良くする働きがあるため、胆汁の分泌が悪いと便秘になる事があります。
  • 胆汁には小腸や胆管での殺菌作用があるので、胆汁の分泌が悪いとSIBO(小腸内細菌増殖症)になる事があります。SIBOになると小腸で発生した大量のガスによりお腹が苦しくなります。
  • 胆汁にはビリルビンという色素が含まれているため、胆汁の分泌が良いと便の色は黄みを帯びた茶色になります。しかし胆汁の分泌が悪いとこのような健康的な色にはなりません。
  • 胆汁の分泌が悪いと脂肪を吸収できないため水に浮く脂肪便となる事があります。また脂肪便のために便臭がする事があります。
  • 胆汁の分泌が悪いと血清ビリルビン値が増加し、ビリルビンの末梢神経刺激作用により強いかゆみを生じる場合があります。
  • 胆汁の分泌が悪く「うっ滞」した状態が続くと肝臓が悪くなります。

胆汁の分泌を良くするためには、胆汁の親水性を高めるサプリメントを使います。胆汁の親水性を高めるのがホスファチジルコリンや胆汁酸の一種であるウルソデオキシコール酸です。ホスファチジルコリンはできれば食事から直接摂取するのが良いのですが、できなくてもPEMTというメチル化酵素によって合成されます。しかし、様々な原因で低メチル化の状態だったり、PEMTが遺伝的に機能低下していてホスファチジルコリンの合成が苦手な人がいます。その他、ダンデリオンやシリマリンなどのハーブサプリメントが役に立つ人もいます。もちろん、あてずっぽうにサプリメントを摂取するのではなく、どのサプリメントが必要なのかをARテストによって調べる事が必要です。