神経障害性疼痛― 心と身体の両面から整えていった記録
毎日のように体のどこかに痛みを感じておられた方の症例です。
痛む場所は日によって異なり、皮膚にはヒリヒリ・ピリピリ・チクチクといった不快な感覚がありました。医師からは「神経障害性疼痛の可能性がある」と診断を受けていましたが、薬を使っても根本的な改善にはつながらなかったそうです。
フィシオエナジェティック®による検査を行ったところ、グルテンに対するアレルギー反応、腸内細菌異常、リーキーガット、酸化ストレス、インスリン抵抗性、そしてグルタミン酸神経の過剰な興奮など、複数の身体的要因が関係していることがわかりました。さらに、身体の状態を安定させるためには心理的なサポートも必要であることが明らかになりました。
そのため、栄養面ではサプリメントを用いたサポートを行い、同時に身体の感覚を丁寧に感じながら心身の緊張をゆるめていく心理療法を取り入れていきました。
4~5回ほど通われた頃には、一時的に痛みが落ち着き、体調が良い日も増えてきました。しかし、心理的なストレスがかかると再び痛みが強くなることもあり、心の状態と身体の症状が密接に結びついていることが、よりはっきりと見えてきました。
その後も定期的にセッションを続けてくださり、約10か月の間に合計13回のセッションを行いました。結果として、痛みはほとんど感じなくなり、心身ともに安定した状態が持続するようになりました。

