慢性疲労症候群や副腎疲労症候群に対する当院のアプローチ


当院ではフィシオエナジェティック®によって症状の原因を調べています。フィシオエナジェティック®では、腕の長さの変化となって現れる体の反応を読み取りながら治療を進めていきます。これをARテスト(腕長反射)と言います。

※当院では医師のような病気の診断や医療行為はできません。フィシオエナジェティック®はあくまで代替療法であり、現代医学で認められていない事をご了承下さい。

副腎疲労のレベル(深刻度)

以下の3段階あります。

フェーズ1「警告反応期」
頑張ってホルモンをたくさん出している段階。自覚症状はない。 コルチゾール過剰&DHEA過剰の反応がでる。
フェーズ2「抵抗期」
頑張ってホルモンを出しているが自覚症状が出始める段階。 コルチゾール過剰、DHEA減少の反応がでる。
フェーズ3「疲弊期」
副腎が完全に疲労しホルモンが枯渇した段階。 コルチゾール減少、DHEA減少の反応がでる。

まず上記のどの段階にあるのか確認し、次にそれぞれの段階に必要なサプリメントやその他の対処法などを調べる必要があります。しかし、副腎疲労や慢性疲労を訴えて当院に来るの方のほとんどがフェーズ3の「疲弊期」です。

なぜ副腎疲労になるのか?

1.免疫の暴走(慢性炎症やアレルギー)

副腎皮質ホルモンには、免疫力を抑制したり炎症を抑えたりする作用があるため、慢性的な炎症やアレルギーなどがあれば、それを抑制するために副腎の負担が大きくなり、やがて副腎疲労になります。

2. 精神的・肉体的ストレス

コルチゾール(副腎皮質ホルモン)はストレスに対抗するためのホルモンでもあるため、慢性的にストレスがあると、副腎の負担が大きくなり、やがて副腎疲労になります。精神的ストレスの場合は心理療法が必要ですし、肉体的ストレスの場合は休養や栄養補給(ビタミンCやビタミンB群など)が必要です。

3.低血糖

コルチゾール(副腎皮質ホルモン)は血糖値が急激に下がった時に再び血糖値を上昇させるホルモンでもあるため、慢性的にな低血糖があると副腎の負担が大きくなり、やがて副腎疲労になります。なので血糖値を安定させる食事療法が不可欠となります。大量の糖質摂取は厳禁です。またスーパー糖質制限食や断食・ファスティングも副腎疲労の人はやってはいけません。また膵臓機能をアップさせるためのサプリメントも必要かもしれません。

副腎疲労の原因1:免疫細胞の暴走

なぜ免疫機能が過度に亢進するのでしょう?

1) 重金属や化学物質の影響(免疫毒性)

重金属や化学物質の影響により免疫機能が著しく亢進して自己免疫疾患やアレルギーが発症したり、逆に免疫機能が低下する免疫不全になったりします。その根本には、重金属や化学物質が蓄積を自然に解毒できない体質があります。その体質を改善するサプリメントや食事を調べる事が重要になってきます。

2) 細菌・寄生虫・ウイルス・真菌などの病原体による影響

病原体に感染すると、それを駆逐するために免疫機能が著しく亢進する事があります。その場合はハーブサプリメントをアドバイスするかもしれません。

3) 腸内フローラの影響

腸内細菌が食細胞(特に樹状細胞)に食べられる事で、免疫の司令塔であるT細胞に食べた情報を伝え免疫を調節しています。なので腸内フローラの異常があると免疫機能が亢進したり逆に免疫不全となります。また腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸(酪酸や酢酸など)が腸粘膜の細胞のエネルギーとなって腸粘膜を修復したり、大腸を酸性に傾けることで悪玉菌が繁殖できないようにしています。なので、腸内細菌異常を調べ、必要なプレバイオティクス(腸内細菌の餌となるもの)やプロバイオティクス(腸内細菌そのものの)などをアドバイスするかもしれません。

4) リーキーガット症候群による影響

リーキーガット症候群とは、腸粘膜の障害により、正常なら腸から吸収されない未消化の食物や毒素・有害物質などが吸収され血中に入ることで、自己免疫疾患やアレルギー(特に食物アレルギー)など様々な症状を引き起こす現象です。小腸粘膜の修復にはグルタミンというアミノ酸、大腸粘膜の修復にはグルタミンの他に、酪酸や酢酸などの短鎖脂肪酸が必要です。

5) 制御性T細胞の作用不足

制御性T細胞(Tレグ細胞)は免疫を抑制する細胞です。制御性T細胞が正常に作用しないと免疫が過度に亢進してしまう原因となります。

6)副腎疲労

副腎皮質が分泌するコルチゾールというホルモンには免疫抑制作用があります。なので免疫機能が過度に亢進している人に副腎をサポートするサプリメントが効果的な場合があります。またコルチゾールはストレスに対抗するために分泌されるホルモンでもありので心理セラピーによって慢性的なストレスを軽減し、副腎機能を回復させると効果的な場合があります。

副腎疲労の原因2:ストレス

慢性的な精神的ストレスに晒されている人には心理セラピーが必要になる事が多いです。

また精神的ストレスを感じやすいのは脳機能障害が原因である場合もあるので、その場合はサプリメントで脳機能を正常化させる必要があります。

当然ですが、サプリメントを飲んだりしても、疲労と回復を無視したライフスタイルを送っていたら良くなるはずがありません。

いつも予定を詰め込みすぎて忙しい、そして疲労が蓄積し副腎疲労へ、、、、。 そんな方々は、もしかしたら、自己評価が低いために、周りに評価されたくて頑張っているのかもしれません。

あるいは、いつも刺激やワクワク感のある生活を求める「ワクワク依存症」になっていて、落ち着いた日常では満足できないのかもしれません(適度なワクワク感と平穏な日常との両立が重要)。

過度なストレスに対抗するための栄養・サプリメント

栄養不足で意外と多いのが、ホルモンの材料となるコレステロールの不足です。

そのほかに、コルチゾールの産生などに必要な栄養素としてナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛、マンガンなどがあります。

ハーブでは、エゾウコギ、ロディオラ、アシュワガンダ、ロイヤルマカ、冬虫夏草などが効果的かもしれません。

副腎疲労の原因3「低血糖」

精製された穀物や甘い物を慢性的に取り過ぎると副腎が疲労します。なぜなら、血糖値が急上昇した後にインスリンの働きで急降下して低血糖(反応性低血糖)になってしまうのですが、その時、再び血糖値を上げるためにコルチゾールが分泌されるからです。

ですから、副腎疲労の人は糖質の取りすぎに注意しなければなりません。

しかし、極端な糖質制限(スーパー糖質制限食)や断食・ファスティングも副腎疲労の人には向きません。

血糖値を安定させるために少量の糖質(なるべく未精製のもの)をコンスタントに摂取する必要があります。

副腎疲労から甲状腺機能低下への連鎖

副腎疲労の方達を検査してみると、副腎疲労だけでなく甲状腺機能低下の反応もよく出ます。何故かと言うと、副腎疲労が長期化すると、次第に甲状腺機能も低下してゆくからです。ですから、副腎疲労症候群の症状と甲状腺機能低下の症状はかなり似ているのです。

もし副腎疲労と甲状腺機能低下が同時に存在する場合、多くの場合、甲状腺に直接アプローチしなくても、副腎が回復すると甲状腺も連鎖的に回復してゆきます。

副腎疲労と機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(または機能性胃腸症)とは、内視鏡検査などでもガンや潰瘍といった器質的疾患が見られないにもかかわらず、胃の痛みやもたれ感、食後の膨満感、不快感などを覚える疾患の事です。

健康診断受診者の約15%、上腹部症状による医療機関受診者の約50%が機能性ディスペプシアと診断されるほどありふれた病気だそうです。

私の所にも機能性ディスペプシアらしき人が多く来られますが、私がフィシオエナジェティックによって検査してみると、多くの方に副腎疲労が関係しています。

そのメカニズムをできるだけ簡単に説明します。


まず、ストレスなどがあると脳の視床下部という所からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が出て下垂体を刺激します。さらに下垂体は副腎皮質を刺激します。

そうやってコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンが出ています。

しかし、CRHは副腎皮質ホルモンの分泌に関与しているだけでなく、迷走神経を介して胃や十二指腸といった上部消化管運動を抑制しているのです(専門用語でCRH2型受容体というのが関係しています)。そのため機能性ディスペプシアとなります。

また、CRHは下部消化管運動(結腸)を亢進させます(専門用語でCRH1型受容体というのが関係しています)。それが過敏症腸症候群の原因となります。

ですから機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群などの症状がある方は、副腎疲労を疑ってみると良いでしょう。

私の所に来ていただいた方で副腎疲労がある場合は、フィシオエナジェティックの検査に基づいたサプリメントのアドバイスや心理セラピーなどを行う事が多いです。

そして胃腸の問題がある場合に副腎疲労は欠かせないチェックポイントだと私は考えています。

慢性疲労の原因:ミトコンドリア機能低下

細胞の中にあるミトコンドリアはATPというエネルギーを作り出す工場です。なので、ミトコンドリアがちゃんと働かないとエネルギー不足の症状がでます。当然ですが慢性疲労もエネルギー不足の症状の1つです。

ミトコンドリアがちゃんと活動するために必要なのは、酸素、インスリン、甲状腺ホルモン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、αリポ酸、マンガンなどです。また重金属中毒や化学物質中毒によってミトコンドリアの働きが阻害されます。

酸素が不足する原因の例として、鉄、葉酸、ビタミンB12、亜鉛などの不足による貧血などがあります。

インスリンの分泌不足、あるいは「インスリンの効きが悪い」という状態(インスリン抵抗性と言います)の原因の例として、炎症やストレス、糖質(とくに甘い物)の食べ過ぎ、亜鉛などの栄養不足などがあります。

症例

低血糖症と診断された重度の慢性疲労症候群の症例

この患者は栄養療法のクリニックで「低血糖症」と診断されていました。

しかし、そこでの治療は効果がなく当院に来られました。当院に最初に来られた時は以下のよう状態でした

  • 極度の疲労のため学校をずっと休んでいる。
  • 声を出すのもつらく家でずっと寝ている。
  • ほんの数分歩くだけで動けなくなる

しかし、短期間で以下のように劇的に変わりました。

  • 疲労感が無くなり毎日元気に学校に行けるようになった。
  • よく話すようになり、大きな声も出せるようになった。
  • いっぱい歩けるようになった

私が検査したところ以下の様な問題があり、そのためのサプリメントをおすすめしました。

  • ミトコンドリア機能低下によるATP合成不足
  • 低メチル化によるクレアチンの合成不足
  • 細胞膜のダメージにより栄養素が細胞内まで届かない

私はあくまで良くなるお手伝いをしただけで治したのはご本人です。短期間で良くなって本当に良かったです。

酷い慢性疲労症候群からの回復症例

症状は、

  • 極度の疲労感で立っていられない
  • ブレインフォグ
  • 繰り返すカンジダ膣炎
  • 逆流性食道炎
  • 舌と唇がヒリヒリする
  • 左まぶたの腫れ
  • 背中の痛み
  • 便秘
  • 甲状腺機能低下

など、たくさんの症状がありましたが、1年が経過した現在は肩こりがちょっとある程度になり他の症状は無くなりました。

1年の間に私がフィシオエナジェティックによって見つけ対処した問題は以下の通りです。(かなりたくさんありました)

  • カンジダ菌およびカンジダアレルギー
  • 酵母アレルギー
  • 慢性ウイルス感染
  • メチレーションの問題(CBSという酵素の機能亢進)
  • マンガンの枯渇によるコレステロール不足
  • コレステロール不足による副腎疲労
  • 副腎疲労から連鎖した甲状腺機能低下
  • 亜硫酸塩の過剰産生によるビタミンB1の枯渇
  • マンガンとビタミンB1の枯渇によるATP(エネルギー)合成不足
  • アンモニアと硫化水素の過剰産生によるグルタミン酸受容体の活性亢進
  • 副腎疲労とGABA不足による胃の活動低下、および逆流性食道炎
  • 細胞膜のダメージ 過剰なアンモニアを代謝するためにセロトニン合成に必要なBH4が枯渇
  • 精神的ストレス(過去のトラウマが起因)、嫌われたくない感情
  • 副腎疲労による便秘
  • 炎症
  • DNAの問題
  • 体内時計の狂い

まず、非常に遠い所から新幹線で来られた方だったので、ちゃんと続けて通えるか最初にしっかり確認しました。遠い所から来られる方はこれが一番重要ですね。

慢性疲労からの回復症例

30代女性で、通院期間は約1年半です。

症状は

  • だるさ・疲労感
  • 日中の眠気
  • めまい
  • 軟便
  • 胃のつかえ・胸焼け
  • 軽い動悸
  • うつ

たくさんの症状がありましたが、どの症状も完全に良くなり通院終了となりました。

その間に私がフィシオエナジェティックによって見つけ対処した問題は以下の通りです。

  • 副腎疲労
  • 副腎疲労から連鎖した甲状腺機能低下
  • 低メチル化
  • 硫黄転移経路の亢進(メチレーション回路の一部)
  • アンモニア、硫化水素、グルタミン酸の問題
  • 低メチル化によるドーパミン過剰
  • マンガンの枯渇によるコレステロール不足 ATP(エネルギー)合成不足
  • ミトコンドリアの問題
  • 細胞膜のダメージ
  • ピロールが過剰にできる体質(→ビタミンB6と亜鉛の不足)
  • 腸内細菌異常
  • カビアレルギー
  • ウイルス